【栗原政史おすすめ】最近、女性に人気のスコティッシュフォールド!性格や飼いやすさは?

 

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今とてもたくさんの人に好かれている猫といえばスコティッシュフォールドです。

ちょこんと前向きに折れ曲がった不思議な耳が心に残るような強い印象的な猫種で、その振る舞いなどが相手に親しみを感じさせることは他と比べてひときわ目立っています。

 

カーブを描いた耳と特に無邪気でナイーブな態度で愛らしい顔が人気のスコティッシュフォールドは、特集を組まれる回数の頻度が高く、動画としてもアップされています。まだ歴史の浅い猫種ということもありますが、この現代の世間の風潮において非常によく合っているたたずまいを持っていることに異論はありません。

 

スコティッシュフォールドとは?

多くの人からずっと高い評価を受け続けているスコティッシュフォールドは、スコットランドが存在の源であるといわれており、『スコットランドの折り重ねたもの』が呼び名のルーツとなっています。1960年代初頭に見出された耳が折れている猫を基礎としてブリーディングが繰り返されることによって、新しく生まれ出た比較的歴史の浅い猫種です。

 

パタッと前方に折り重ねられたミニサイズの耳によって、相貌の可愛らしさが強調されているスコティッシュフォールドは、『スコ』という愛称でも好意的に思われている人気猫種です。ほかの猫と比較すると運動量が少ないため、集合住宅でも一緒に暮らしやすく子供とも相性が良いために、一人暮らしからファミリーまで幅広い層の飼い主から愛されています。

 

スコティッシュフォールドの歴史

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その名前が示すようにスコットランドが故郷である、スコティッシュフォールドの歴史は1匹の白い猫から始まります。それは1961年にイギリス・スコットランド地区の村落で羊を世話していたウィリアム・ロスが発見した折り重ねられた耳のメス猫でした。

 

ロスは猫が生活の拠点としていた納屋の持ち主に猫を譲り受け、スージーと名付けて飼育を始めたことから、これまでに辿ってきた歴史は始まりました。純白の被毛でしっかりした体つき、愛想がよくて思考や判断が優れており、特に無邪気でナイーブな態度で愛らしい気質で、通常ではありえないような形の折れ耳をしたスージーはロスの手により交配されて産まれてきた子猫の中に、スージーと状態などがほぼ同じである折れ耳の子猫が存在していたことから新しく折れ耳猫の繁殖を始めることになりました。

 

ロスは1966年にGCCF(英国で猫の血統を登録する最大の組織)に登録することで、スージーから産まれた白いメス猫を特別な折れ耳の猫種の血統とするため、その基礎を築くことを目指すために本格的な繁殖を始め、遺伝学の研究者であるパット・ターナーの助力を得ることによって繁殖を進めていました。当初、GCCFはスコティッシュフォールドの品種確立に理解を示して力になろうという傾向にありましたが、身体の枠組みを提供する骨と軟骨や聴覚が正常でない個体が続発したことでイギリスにおいての繁殖は1971年に中止となってしまいました。

 

その後、スコティッシュフォールドは輸出されたアメリカにおいて、1970年代後半までにアメリカンショートヘアなどとの交配を重ねることによって、特別な猫種の基礎を築くために研究が行われた結果、スコティッシュフォールド独特の性質や性格を衰微させたりせずに維持しつつ、遺伝的なメカニズムによって受け継がれた特質の機能異常などの影響する規模を小さくできることが結論付けられたことによって、1977年になってから猫種として登録することが、CFA(米国で猫の血統を登録する最大の組織)から許可されることになりました。

 

とは言っても、完成してそれほど時間が経っていないため、残念ながら現在でも遺伝性疾患を抱えている個体は少なくありません。ブリティッシュショートヘアやエキゾチックショートヘアとの異なる品種の親を使用して品種改良することで、スコティッシュフォールドの個性を活かしつつ遺伝子疾患といった苦難に負けず、悩みながらも前進してさまざま方法を試みることが続いています。

 

スコティッシュフォールドの性格

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もちろん個体差がありますが、スコティッシュフォールドは非常に人懐こく態度や振る舞いに険がなく落ち着きがあり甘えたがりなので、飼い主さんにすぐすり寄ってきて傍にいることが大好きで、人見知りしない人なつっこさも持ち合わせています。家庭的な性格で、子どもや同居動物との相性も良く、環境の変化にもあまり動じません。

 

猫といえば飼い主さんの言うことを素直に聞かないで自分勝手に物事を存分に行っているイメージがありますが、スコティッシュフォールドにそれは当てはまらないかもしれません。人を恐れずに親しげに接してくる深い愛情を持っているので、赤ちゃんや他の動物とも良好な関係を築けて、協調性や順応性が高いといわれているため、問題行動も少なくしつけがしやすいために猫と一緒に暮らすことが初心者の方にも人気が高まっています。

 

スコティッシュフォールドは相対的に運動量があまり多くない猫種といわれていますので、世間一般において『おとなしい猫』というイメージを与えています。外見同様にとても穏やかでおとなしくあまり激しく動き回ることはないため、いつもおっとりとしていて穏やかで鳴き声が小さいことでも知られています。

 

スコティッシュフォールドの特徴

スコティッシュフォールドの大きな特徴は折れ耳ですが、必ずしも折れ耳という意味ではなく、その理由はこの世に生をうけたときには立ち耳となっており、3週間程経過してくるとゆっくり少しずつ耳が屈曲してくるのですが、遺伝的に折れ耳になる確率は30パーセント前後で、折れ方の程度や具合は個体差の如何によって変化が生じてきます。折れ耳タイプの頭の形から『ふくろう』『テディベア』『帽子をかぶっている』などといったユニークな別名がつけられています。

 

スコティッシュフォールドの体重はおおよそオスが4~6キログラム・メスが2.7~4キログラム程度でたくましい体つきです。長毛と短毛のタイプが存在して一般的には短毛の子が多く、レッド、ブルー、ブラックなどのさまざまな色があって柄のバリエーションも多様です。ソリッド(単色)、タビー(縞柄)、キャリコ(三毛)など、色と柄の要素が充実している組み合わせはスコティッシュフォールドに心を引かれる要素のひとつです。

 

スコティッシュフォールド特有の驚きや恐れのために立ち上がれなくなったような姿勢は、『スコ座り』と名付けられた姿勢で、腰や股関節の発育不全であることが理由とされています。たいていの猫がするような手と足を畳んだ香箱座りを苦手とするかなりの数のスコティッシュフォールドが存在しています。

 

【まとめ】

かと言って、スコティッシュフォールドのほうが純血種である他の猫よりも体が弱く病気にかかりやすいときっぱりと断言することはできません。先祖から受け継がれる代々の血のつながりのことを守るために血を濃くすれば、遺伝性疾患にかかる可能性はありますし個体差ももちろんあるわけです。

 

あなたは病魔に冒されてしまった愛猫がいよいよ死ぬという直前まできちんと世話できますか。言うまでもないことですが、スコティッシュフォールドに限定したことではありません。伴侶動物には飼い主の愛情とその覚悟がとても大切で、どんな猫も病気を抱える可能性は必ずあります。これに備えるための行動ができるのは飼い主さんだけなのですから、正しく一緒に暮らすことについての考え方と愛情を持って実践していくということに尽きるのではないでしょうか。