【栗原政史おすすめ】世界一凶暴な犬ピットブル!飼い方や事件などを紹介!

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世界で一番人を殺した犬とも周りの人々により呼ばれているピットブルは、紛れもなく極めてキケンな犬なのでしょうか。ブルドックなどの血統を持つ闘犬として作られたピットブルは、日本の闘犬界の横綱である『土佐犬』を負かすほどの闘おうとする強い意志と能力を持った犬種です。広く認められ行き渡ってはいませんが、多くの人から好意を抱かれている犬種として知られています。

 

ところがその知られ方は素敵なことばかりではなく、複数の国の自治体では飼育や繁殖をしてはいけないと禁じられています。闘犬は決められた法律やきまりなどに背くことになっているため、欧米において多くの国が動物愛護に反するとされているほど、闘犬として強さを追求されたピットブルは闘争心あふれる最強の犬であるからこそ、知識なしで一緒に暮らすことは危険を伴います。

 

現在はペット用に改良されましたが、程度が甚だしく相手を圧倒するほどの確かな存在であると印象づける感じがあるために人気が高まっています。ピットブルは全体的に怖い感じが強く抱かれていますが、実は苦難をじっとたえしのび飼い主さんに対して従順で思いやりに満ちた素晴らしい面も持っている犬です。この記事を最後まで読んだ頃には、私たちが犬と過ごした現在まで進展してきた過程の一部を知れて、犬好きとしてできることをまたひとつ見いだせるでしょう。

 

ピットブルとは?

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ピットブルの簡略化しない名称はアメリカンピットブルテリアで、そもそも闘犬用に新たに作られた強靭な顎と身体全体の力強さや敏捷性、粘り強く勇敢な精神性など、ヨーロッパなどでは飼育禁止の国があるほど戦う能力に優れている犬種です。

 

実際には性質がすなおでしとやかな一面もある

そもそも大人しくて人の言うことをよく聞くため、トレーニングがしやすく人が好きで思いやりに満ちているため、とくに子どもには異常なほどの優しさを見せて子供の面倒をみる犬として有名だった時期もあるほどです。また短毛種なので抜け落ちる毛が少なく、口が大きいにもかかわらずよだれで面倒をかけることが少ないため、手入れが楽なことも魅力で何よりも体そのものが基本的に頑丈な犬種です。

 

アメリカではみんなから好かれる犬種だけれども

アメリカでは勇敢さと高い忠誠心が番犬として大きな人気を獲得したため、万能の農場犬としても活躍しました。また政治家や映画俳優など多くの著名人がこの犬種をパートナードッグにしたことによって、コマーシャルなどの商用利用も行われたためにその人気は絶大でした。しかし一部で違法な闘犬が行われたり、行き過ぎた攻撃性の犬が育種されたりという暗い歴史がピットブルにはあったため、イメージはアメリカ以外での危険犬種の指定も含めて残念ながら良好とは言えないのが実情です。

 

得意なこと

ピットブルは攻撃性の高さだけに関心が持たれてしまいがちですが、得意なことは子供に対して思いやりがあり情がこまやかであるところです。その怖い顔だちとからだつきとは裏腹に家族に対して忠実で愛情深いことと、子どもにも驚くほど友好的に優しく接することができるところが大きな特徴です。思いがけないことかもしれませんが子守り犬としても知られており、子どもでなくても見知らぬ人に対して友好的に接することができます。また物事を理解したり判断したりする力がかなり高く、忠実で我慢強く服従心が強いため、トレーニングしやすいところも長所であることによって、きちんとトレーニングされることが得意な犬種といえます。

 

苦手なこと

その一方苦手なこととしては、人に対する優しさとは相反するように他の犬に対しては攻撃性が現れやすいため、飼い主さんとしては強く心に留めけっして忘れないようにする必要があります。また攻撃能力が高い犬種であるため、初めて犬と一緒に暮らす飼い主さんや犬に対しての知識が乏しい飼い主さんは条件に適っているとはいえません。またかなり外部の刺激に反応しやすく淋しがり屋で破壊能力が高いこともあるため、長時間の留守番などのストレスは大きなリスクにつながってしまいます。

 

ピットブルは飼えるの?

実際に日本でピットブルを見かける場合はどちらかと言えば少なめですが、これには何か理由があるのでしょうか。結論から言うとピットブルを日本で飼い育てることは可能です。実際に日本でピットブルと一緒に暮らしている人はいます。しかしこれまでに解説したとおりにピットブルは闘犬用として生まれた犬であるため、生まれつき闘争心が強い性質をもっており攻撃力も高いことを忘れてはいけません。

 

そのため飼い育てることにあたっては深い知識と技術のもと十分な訓練や運動を行い、行動をコントロールできる信頼関係が築ける人でなければ、お互いに不幸な結果を招いてしまうことも考えられます。ピットブルの大人しくて人の言うことをよく聞くことや、辛いことや苦しいことがあっても決して諦めない気力といったプラスになる部分ばかりに目を向けると、一緒に暮らせるような気がするかもしれませんが、訓練の仕方や性格によっては人間と生活することが難しい場面が出てきたり悲しい事故が起こる可能性もありますので、ピットブルの地位を守るためにも楽しければよいという考えで軽はずみに飼わないという選択が大切です。

 

ピットブルの性格

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戦うことを目的として新しく生み出された犬であるため、勝負に勝つことに対して非常に強い意欲をもっている犬であることは明らかです。その気質を自らの存在や性質をアピールしたいという欲求ののためであったり、用心棒の役割を犬にさせるような非道徳的人間によって悪い目的に利用されてきたという歴史と現実があります。

 

本来は家族に対して非常に思いやりに満ちて、服従心が強く、精神的な強さを持っている性格であるため、節度がある訓練と必要な規範行動を身につけて社会に適応することによって優れた家庭犬となれます。危険な犬にならないようにするためには、性質をきちんと理解して接することが何よりも重要になってきます。悪い方向に持って生まれた性質を増長させてしまうことによって、相手が死ぬまで情け容赦なしに戦い続ける闘犬にもなってしまうのです。

 

ピットブルならではの気質は訓練によってどういった方向にでも伸ばせます。愛情深く徹底的に理解してコントロールできれば『危険な犬』にはなりません。一部の人間たちから私利私欲のために過誤のある訓練を積まされたピットブルは、他の犬だけではなく人も攻撃してしまう『人を殺傷するために用いられる道具』に仕立てられてしまい、『凶暴』という望まないレッテルを貼られてしまったため、『被害者・犠牲者』といえるのかもしれません。

 

ピットブルで実際に起こった事件の紹介

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ピットブルを正しく飼育しなかった場合にどういった事件が起きているのかを調べてみました。日本においてはかなり非常識な人間に飼われていたことがトラブルの原因となった例の多さが問題となっています。また海外においてもピットブルに襲われた人間が死亡するという事件が数多く発生しており、襲われた人間の7割は飼い主さんであったそうです。

 

しかし、ピットブルがかかわって発生した死亡事故や咬傷事故のほとんどは、自己責任が欠如した飼い主さんによる飼育やしつけが原因となっています。咬傷事故を起こしてしまったピットブルは過去にも人に攻撃を仕掛けたり、噛みついたりしていたことが判明しており、攻撃的な性格であったにもかかわらず散歩中にリードをつけていなかったことが原因となっています。

 

闘犬として飼い育てられている場合は、攻撃的な性格であるだけではなく発作的に激情してしまうことによって、興奮状態になってしまうために飼い主さんであろうと判断がつかなくなってしまいます。アメリカにおいて飼い主さんがかみ殺されてしまうといった、見るにたえないほどの痛ましい事件にかかわってしまったピットブルも、闘犬として飼い育てられていたことが事件を起こした原因となっています。攻撃的な個体がいることは事実だと思いますが、事件が発生している原因は飼い主さんによる飼育やしつけが大きく影響しているのかもしれません。

 

まとめ

両立の容易でない強さと優しさといったふたつの美点をもっているピットブルは魅力に溢れています。強くてかっこいいイメージと意外にも穏やかな性格を持ち合わせているという見た目とのギャップに興味を持つ人もたくさんいるでしょう。飼い主さんの指示に忠実に従い頑固なまでの忠誠心と辛いことがあっても挫けないような精神力を持つピットブルは、正しい理解と育て方をすることによってとても素晴らしい家庭犬になるはずです。

 

しかし、残念なことにピットブルは誰でも一緒に暮らせる犬ではありません。固い信念を持って『特徴や気質の細かなところまでよく知っている』と言えるまでは、『興味があっても一緒に暮らさない』と選択することがとても大切です。飼い主さんの知識がなく浅はかで経験に乏しいことによって起きてしまう悲しい事故を、正しい知識と飼い主の覚悟によって未然に防ぐことが大切です。

 

ピットブルにふさわしい対応ができないことによって、非常に危険な一面があることは事実かもしれません。しかし意識して心に留めておいてほしいことは、闘犬という人間のぎらつく欲望を充足させるためだけに開催されたイベントにおいて、ピットブルは記録に残されているだけでも1年間で1500頭が死んでいるのです。実際にはもっと多いと考えられます。ピットブルが新しく生み出されてから140年近い間に、何十万頭、何百万頭、ひょっとすると何千万頭ものピットブルが闘犬で死んでいることを常に心に留めておくべきです。